テイスティングコメント

クラガンモア1992はホグスヘッドの22年熟成で、アンバーカラー。トップの香りはモルティで、蜂蜜を塗った焼き立てのパンケーキ、バニラアイスクリーム添えのようです。そこからどんどんフルーティに変化し、洋梨、グレープフルーツ、ビワ、パイナップルなどの黄色の果実、そして青いバナナ、緑の葉へと広がります。
味は予想以上に塩気が強く、プレッツェル、塩レモンキャンディがピリリと舌先を刺激します。そして洋梨の甘さ、グレープフルーツの内皮の苦み、リコリス、ホワイトペッパー、程よいタンニンがバランス良く混じりあいながら長く続きます。
熟成を重ねたスペイサイドのトップノッチらしく、起承転結のある楽しいウイスキーです。ウイスキーマガジンならではの独自のネットワークと専門家の目利きにより厳選されたハイクオリティーなシングルカスクモルトをお楽しみください。