スプリングバンク蒸溜所はモルティングからボトリングまでの工程を同一敷地内ですべて行っている数少ない蒸溜所で、「スプリングバンク」、「ロングロウ」、「ヘーゼルバーン」という3つのタイプの異なるシングルモルトを生産しています。
スプリングバンク10年はスプリングバンク蒸溜所のフラッグシップで、軽くピートを焚き込んだ麦芽を使用し、2回半蒸溜でつくられるキャンベルタウンモルトです。
バーボン樽原酒を60%、シェリー樽原酒を40%使用しています。
ウイスキー愛好家の間では『モルトの香水』と称されるほど香り高く、港町に位置する蒸溜所という独特の熟成環境から『塩辛い(Briny)』味わいを帯びるなど、最も個性的な香味のシングルモルトのひとつとして知られています。
香りはグーズベリーやマンゴー、ブドウといったフルーティなアロマや華やかなバニラ、コムハニーが広がり、奥に穀物も感じられます。味わいはオレンジやモルト、ヘザーハニー、トフィの甘みにナツメグやシナモンがアクセントに加わり、フィニッシュにかけて海のニュアンスを含んだ潮気が姿を現します。