キャパドニック蒸溜所(1898-2003)は、ブレンド用原酒の確保のため、グレングラントの第2蒸溜所としてスペイサイドのローゼスに誕生。2003年にはその役目を終えて閉鎖されてしまいました。
キャパドニック1988は閉鎖蒸溜所のシングルモルトで、ホグスヘッドの29年熟成。シングルカスク、カスクストレングスボトリング。色はゴールデンアンバー。香りは穏やかで、綿あめの優しいアロマからプラム、グレープフルーツ、ジャスミンへと変化。奥にミントを伴ったウッディなアロマが感じられます。口に含むと非常に柔らかで染み入るようにフルーツの甘みが口の中へ広がって行きます。味はパイナップル、キウイ、蜜入りリンゴといったフルーツフレーバーがきれいに広がり、フィニッシュへ向けて現れるバニラ、ジンジャー、白コショウが複雑で奥行きのある味わいを作り上げ、長い余韻が続きます。
すでに蒸溜所は取り壊され、残された樽でしか味わうことのできなくなったキャパドニック、中でもフルーツフレーバーが広がる80年代の長期熟成は非常に希少ですので、ぜひこの機会をお見逃しなく。
キャパドニック1988 Blossoms Caperdonich 1988
テイスティングコメント
色:ゴールデンアンバー
香り:綿あめ、プラム、グレープフルーツ、ジャスミン、ミント、ウッディ
味:パイナップル、キウイ、蜜入りリンゴ、バニラ、ジンジャー、白コショウ