キングスバーンズ蒸溜所

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東スコットランド・ファイフ。ゴルフの聖地として名高いセントアンドリュース・ゴルフコースが所在することでも世界的に有名なこの地に、2014年キングスバーンズ蒸溜所が設立されました。この蒸溜所は長くこの地域一帯を受け継いできたウィームス家が所有・運営している家族経営の蒸溜所で、生産量は極めて少ないながらもその分細部にまでこだわったモルトウイスキーを製造しています。

地理的にはローランドに分類され、かつて19世紀にはブレンデッドウイスキー『ヘイグ』の生みの親であるジョン・ヘイグがこの地に蒸溜所を設立したことからも、歴史的にウイスキーと関係が深い土地ということができます。

現在、キングスバーンズ蒸溜所では原料となる大麦から熟成に至るまで、家族経営ならではの品質本位のものづくりの精神でこだわりと個性を最大限に追及。大切に育てられた地元産の大麦のみを使用し、72~120時間にも及んで長時間発酵させます。スコッチウイスキーの平均発酵時間48~96時間ということからも、この工程で入念にエステル分の高いフルーティで軽やかなウォッシュ(発酵液)を得たい意図がうかがえます。そして蒸溜工程でも同様に、非常に時間をかけながらリフラックスをできるだけ促進し、可能な限り原酒を磨いていきます。そのようにして出来上がるニューメイクは、高いカットポイントと相まって、非常に透明感のあるフルーティさと凝縮した甘さが特徴。新時代のローランドモルトと呼ぶに相応しい、軽やかでありながらしっかりとした奥行きを秘めたニューメイクを作り上げています。

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熟成には様々な樽が用いられますが、ベーススピリッツのフルーティなキャラクターを十分に引き出すために主にヘブンヒル社から直接調達したバーボンバレルでじっくり熟成させます。一方で、STR加工を施したポルトガルの赤ワイン樽も使用し、バーボン樽やほかの樽の原酒と組み合わせることにより、キングスバーンズ蒸溜所のハウススタイルとも言うべき『フルーティ&スウィート』な味わいを仕上げています。

キングスバーンズ蒸溜所Kingsbarns Distillery

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